詞の原案をやった話

 どうも、お晩でございます。
 Shiki_Medicです。

 10月の博麗神社秋季例大祭で頒布された『アオイツキヲミテタ』EP、「ア·プリオリ」の詞の原案を書かせていただきました。

 今回はそのお話をば。

 まず最初に、なんで僕がそんなことをしたのかという経緯についてお話しましょうか。

僕の友人、ふぁず氏が台風15号に被災し、EPの製作スケジュールに火が点いた状態でした。僕はこの時点でEPには無関係だったのですが、彼から要請があり、急遽、作詞のお手伝いをする運びとなったわけです。

 

で、僕の書いた原案はこんな感じのです。

 

灰色の雪と同じ色したわたしの目に

鮮明だった日々の色は

同じように見えなかった

靴の裏に貼り付いてた今日の午後の曇り空は

わたしの明日に進んでる右足に爪をたてた

桜の咲く夢を見果てた

雪の降る日々を幾年もこえたら

冷え切った指先が赤く痺れた

小さなころのぬいぐるみや人形をひっぱりだして

庭に埋めてしまうように

あるいは 日めくりカレンダーに書きつけたメモみたいに

かんたんに忘れられたらよかったけれど

昨日のわたしがつけた傷までは 忘れられなかった

 

このポエトリーは、原曲の『東方妖々夢』と、ゲーム本編のストーリーを踏んづけて書いたもので、主人公は一応妖夢、ということになってますが好きに捉えて貰って構わない部分だと思います。今回のポエトリーには実は裏の主題みたいなものがあって、それは「トラウマからの脱却」とか「元カノに振られたこと」とかなんですけど、歌詞にする際、ふぁず氏が「希釈」しましたが、こういう裏の主題まで拾って貰えて嬉しかったです。本人は意図したかどうか知らんけど。

 今回のこの一件で、今まであんまり触れてこなかった音楽制作の場に立ち会うこととか、例大祭の売り子とか、いろんなことを学びました。ふぁず氏にはこういう機会をくれたことを感謝するとともに、またウチに案件持ってきてねと言うばかりであります。

ということで、次回もシクヨロ。